【5月7日 AFP】自転車ロードレースのツール・ド・フランスで5回のステージ優勝を果たしたカレブ・ユアン(オーストラリア)が6日、30歳の若さで引退を発表した。ユアンはここ2シーズンの経験で「競技との関係に大きなひびが入った」と述べている。

スプリンターのユアンは、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャのグランツール(3大ツール)でステージ合計11勝を挙げるなど、通算65勝を記録した。

イネオス・グレナディアーズへ移籍した今季は好調なスタートを切っていたが、11年に及ぶキャリアに幕を下ろすことを突然発表した。

ユアンはチームのウェブサイトで、「今年に入って速さだけでなく、自信も取り戻せた」と語りつつ、トップでフィニッシュできても、以前のようには喜びが長く続かなくなった」として、引退を決断した経緯を説明した。

ユアンは2023年末、チーム代表と対立して5年間在籍したロット・ソウダルを離脱し、ジェイコ・アルウラへ移籍したが、同チームも1シーズン在籍しただけで離れていた。ユアンは「ここ2シーズン、特に2024年後半の経験で、競技との関係に大きなひびが入った」と話している。(c)AFP