【4月26日 AFP】性的虐待で故ジェフリー・エプスタイン元被告と英国のアンドルー王子を告発したバージニア・ジュフリーさん(41)が、オーストラリアの自宅で自死した。家族が26日、公表した。

米国とオーストラリアの国籍を持っていたジュフリーさんの家族は、代理人を通じたAFPへの声明で、「非常につらい知らせだが、バージニアは昨夜、西オーストラリア州の自宅の農場で亡くなった」「彼女は終生、性的虐待と性的人身売買の被害に苦しみ、自ら命を絶った」と発表。

3人の子どもを持ったジュフリーさんについて、「驚くほどの勇気と愛情深い精神」の持ち主だったとし、「虐待で受けた傷は非常に重く、バージニアはついに、その重さに耐えられなくなった」としている。

ジュフリーさんは、故エプスタイン元被告に性奴隷として扱われたと告発。

アンドルー王子についても、自身が17歳の時に性的暴行を受けたとして民事訴訟を起こした。アンドルー王子は、ジュフリーさんの訴えを否定していたが、和解金を支払うことで裁判を回避。英紙デーリー・テレグラフは当時、和解金額は1200万ポンド(現在の為替レートで約23億円)と報じていた。

ジュフリーさんの弁護士は、ジュフリーさんは他の被害者を代表する闘士のような存在だったとたたえ、「彼女の勇気に後押しされて私も闘うことができた。その強さに畏敬の念を抱いていた」と哀悼の言葉を寄せている。(c)AFP