【4月25日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領（78）のオンラインストアで、「トランプ2028」と書かれた商品が販売されている。2028年は次期米大統領選の年を意味するが、3期目の大統領職は合衆国憲法修正第22条で禁止されている。

トランプ氏の再任後最初の3か月間の平均支持率は45％で、第2次世界大戦後のどの大統領よりも低いにもかかわらず、トランプ氏は3期目の可能性を否定していない。

だが、トランプ政権のパム・ボンディ司法長官も含めた多くの専門家は、3期目の実現は困難だと指摘している。

それでも、トランプ氏に関連するSNSアカウントは24日、トランプ氏の次男エリック氏が新作の赤い帽子をかぶっている写真を共有した

この帽子は50ドル（約7100円）で販売されており、「トランプストア」のウェブサイトの商品説明には、「この『米国製トランプ2028帽子』で主張しよう」と書かれている。

トランプストアでは、「トランプ2028（ルールを書き換えよう）」と書かれたTシャツも36ドル（約5100円）で販売されており、色はネイビーと赤の2色ある。他には、「トランプ2028」と書かれた保冷缶ホルダーも18ドル（約2600円）で売っている。

世論調査の結果は、トランプ氏の2期目の最初の100日間における生活費の高騰や混乱をもたらした関税政策など、重要問題への対応をめぐる米国民の懸念を反映している。

合衆国憲法修正第22条は、「いかなる者も2回を超えて大統領に選出されることはない」と定めている。

2017～2021年にも大統領を務めたトランプ氏にとって現在は2期目となるが、3期目については「冗談を言っているのではない」とし、可能にする「方法」はあると述べている。

トランプ氏が本気で改憲に取り組んだ場合、米国は未知の領域に突入することになる。

改憲を通じて大統領の3選を可能にするには、連邦議会の上下両院で3分の2以上の賛成を得た上で、全米50州のうち38州の議会での承認が必要となる。政治評論家らは、これらの条件を満たすのは極めて困難だと指摘している。(c)AFP