【4月25日 AFP】ロシア大統領府(クレムリン)は24日、同国が2014年に一方的に併合したウクライナ領クリミア半島について、ドナルド・トランプ米大統領がウクライナは「何年も前に失った」と発言したことに同意すると述べた。

トランプ政権は3年以上続くウクライナ紛争終結に向けて仲介を試みており、和平合意の一環として、ロシアによるクリミア支配承認を提案している。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、ロシアが長年にわたり海軍基地を保有しているクリミアについては、「何年も前に失われた」ものであり、和平交渉の「論点ですらない」と主張した。

クレムリンのドミトリー・ぺスコフ報道官は記者会見でAFPの質問に対し、「われわれが長年にわたって主張してきた認識と完全に一致している」と回答した。

ウクライナは、ロシアとのいかなる合意においてもクリミアは割譲しないと繰り返し表明している。

ロシアは2022年2月に隣国ウクライナへの全面侵攻を開始した。現在はウクライナ領の約20%を占領し、クリミアに加えドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソンの4州の領有権を主張している。(c)AFP