【4月24日 AFP】中国の傅聡国連大使は23日、安保理の非公式会合で、米国の貿易慣行は「いじめ」や「恐喝」だと激しく非難した。

傅大使は米国を念頭に、「一国主義が台頭し、いじめの慣行が横行している」「国際法に基づく国際秩序に公然と挑戦し、世界の平和と安定を脅かしている」と発言。

米国は貿易相手国に高関税を課すことで、「国際経済秩序を著しく阻害している」と猛批判した。

さらに、「米国は『相互主義』や『公平性』を装いながらゼロサムゲームを実践しており、(関税を通じて)既存の国際経済・貿易秩序を覆し、『覇権による権益』を拡大しようとしている」と主張。

「われわれは国際法および国際関係を律する基本的規範を守っていくべきなのか、それとも弱肉強食の世界を復活させるべきなのか」と問い掛けた。

これに対し、米代表団のメンバー、ティン・ウー氏は「国際体制への貢献を判断する際には、中国の空虚な主張ではなく、その行動を見るべきだ」と指摘。

「中国はあまりにも長い間、一方的で不公正な貿易慣行を展開」し、各国経済と労働者に打撃を与えてきたと主張した。(c)AFP