第1次トランプ政権はクリミア併合認めないと宣言 ゼレンスキー氏
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【4月24日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は23日、ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ領クリミア半島をめぐるドナルド・トランプ大統領からの新たな批判に対し、第1次トランプ政権が2018年にロシアのクリミア併合を認めないと宣言した動画を投稿して反論した。
報道によると、米国はロシアのクリミア併合を認める可能性がある。
J・D・バンス米副大統領は、クリミアを含め、ロシアが既に占領している広大なウクライナ領を保持するという米国側の和平合意案を提示した。
トランプ氏は23日、ゼレンスキー氏がロシアによるクリミア支配を受け入れないことで紛争終結に向けた合意が危うくなっていると批判した。
これに対しゼレンスキー氏は、第1次トランプ政権のマイク・ポンペオ国務長官が2018年に発表した「クリミア宣言」をSNSに投稿。
クリミア宣言は、米国は「ロシアのクリミア併合の試みを認めず、ウクライナの領土保全が回復されるまでこの方針を維持することを表明する」としている。
ゼレンスキー氏はクリミア宣言に添えたコメントで、「ウクライナは常に自国の憲法に従って行動する。米国をはじめとするパートナーがウクライナの強い決断に従って行動することを確信している」と述べた。
これに先立ちトランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、クリミアについては、「何年も前に失われた」ものであり、和平交渉の「論点ですらない」と主張。
クリミアはウクライナ領だというゼレンスキー氏の主張は凄惨(せいさん)な戦闘を長引かせるだけだと訴えた。(c)AFP