第1四半期、外国人鉄道利用者が30%増
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【4月23日 東方新報】「中国国家鉄路集団」公式微信(ウィーチャット、WeChat)アカウントが17日に発表したところによると、2025年第1四半期に中国全土の鉄道が輸送した旅客数は延べ10億7400万人となり、前年同期比5.9%増で、同時期として過去最高を記録した。
中国国家鉄路集団(国鉄集団)によれば、第1四半期の全国鉄道における1日あたりの旅客列車運行本数は平均1万1266本で、前年同期比7.4%増となった。また、観光列車の運行は累計187本で、30%増加。観光経済やシニア層を中心とする「銀髪経済」の成長に新たな活力をもたらしている。
さらに、国際旅客輸送にも力を入れており、広深港(広州<Guangzhou>〜深セン<Shenzhen>〜香港)高速鉄道では、越境旅客の送客数が729万1000人で前年比10%増、中国とラオスを結ぶ中老鉄道では8万5000人で32.2%増となった。また、中国とモンゴル、中国とロシアを結ぶ国際旅客列車も順調に運行されており、越境往来と観光消費の活性化に貢献している。
国鉄集団はまた、中国政府が実施しているトランジットビザ免除政策の緩和と最適化に対応し、外国人旅客の利用利便性を高めていることにも言及。2025年第1四半期には、全国の鉄道で外国人旅客の送客数が延べ366万2000人に達し、前年比30%増となった。
今後、鉄道部門は旅客の流れの変化を注視しながら、輸送体制を柔軟に調整し、「労働節(メーデー)」や「端午節(たんごせつ)」などの連休期の輸送にも万全を期すとしている。また、旅客サービスの改善にも継続して取り組み、より良い旅行体験の提供を目指すことで、中国経済の回復と成長を輸送面から支える方針だ。(c)東方新報/AFPBB News