プーチン氏、現在の前線での侵攻停止を提案 英紙報道
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【4月23日 AFP】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は22日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウクライナ侵攻を現在の前線で停止することを提案したと報じた。ドナルド・トランプ米大統領は3年以上続くウクライナ侵攻を終わらせるという公約の実現を目指している。
FTが消息筋の話として報じたところによると、プーチン氏は今月、米国のスティーブ・ウィットコフ中東担当特使とサンクトペテルブルクで会談した際に提案。
ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ領のドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソンの4州について、ウクライナ側が統治する地域の領有権を放棄する用意があることを示唆した。
見返りとして、ロシアが2014年に一方的に併合を宣言したクリミア半島の主権承認や、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟禁止などのロシア側の他の主要な要求に米国が応じる可能性がある。
ウクライナと欧州諸国は、2014年以前のウクライナ領土の完全な回復を求めているが、米国のピート・ヘグセス国防長官はこの考えを「非現実的」と評した。(c)AFP