マスク氏、米政権での職務縮小へ テスラ71%減益受け
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【4月23日 AFP】米政権で政府効率化省(DOGE)を率いる電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)氏は22日、今年1~3月期決算が前年同期比71%の減益となったのを受け、5月からはDOGEでの職務を大幅に減らし、社業に「より多くの時間を充てる」考えを示した。
テスラの業績は売上高が9%減の193億ドル(約2兆7500億円)、利益は71%減の4億900万ドル(約580億円)だった。
マスク氏は決算発表に当たっての電話会議の冒頭で、「おそらく来月にはDOGEへの時間配分が大幅に減るだろう」と述べた。
マスク氏は、DOGEでの職務は「ほぼ終わっている」としながら、完全に退くことはないとも語った。「政府の問題には引き続き1週間に1日か2日を充てることになると思う。大統領が望み、有用である限り」と説明した。
アナリストはテスラの減収減益の要因として、マスク氏がドナルド・トランプ大統領の片腕として連邦職員の削減などを実施したことに伴うブランドの毀損(きそん)を挙げている。トランプ大統領が2期目に就任して以来、テスラ車はボイコットや破壊行為の標的となっている。また多くの市場で販売が急減、中古価格も急落している。(c)AFP/John BIERS