【4月23日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は22日、連邦準備制度理事会（FRB）のジェローム・パウエル議長を「解任するつもりはない」と述べた。トランプ氏は関税政策を展開する中、景気刺激のためFRBに早期の利下げを迫る発言を繰り返しており、応じなければ議長を解任すると脅していたが、融和的な姿勢を示した形だ。

トランプ氏はこの日、「彼（パウエル氏）を解任するつもりはない」と明言。「利下げ案にもう少し積極的になってもらいたい。今は金利を引き下げる絶好の機会だ」としながら、「仮に彼がそうしなければおしまいか？ いやそうではない」と語った。

週明け21日の米株式市場では、トランプ氏によるパウエル氏への一連の攻撃を嫌気し、主要3指数は軒並み下落。トランプ氏発言の前に取引が終わった22日は、トランプ氏は「中国との取引の舞台を整えようとしている」とキャロライン・レビット報道官が話したことなどを好感し、3指数はともに反発していた。(c)AFP