持続可能なファッションの先駆け…韓国Blackyakグループの「nau」とは
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【04月22日 KOREA WAVE】世界的に持続可能な消費が重視される中、環境負荷が高いとされるファッション業界でも「エコ」の波が広がっている。こうした中で、韓国の「BYN Blackyak」グループのサステナブルブランド「nau」が十年以上にわたり、一貫して環境に配慮した製品づくりを続け、再び注目されている。
ファッション業界は、世界の二酸化炭素排出量の10%を占めるとされ、環境汚染物質排出量で2番目に多い産業とされている。
nauは2007年に米ポートランドで「サステナブルに生きるための基本的な服を作る」という理念のもとに誕生した。初期からリサイクル素材やオーガニックコットン、天然ウールなどを使用し、トレンドに左右されないミニマルなデザインと環境にやさしい製造法でファッションの持続可能性を追求してきた。
例えば、ポリエステルやナイロンのリサイクル素材、テンセルや天然ウールなどの生分解性素材を用いた製品群が代表的だ。2015年、Blackyakは同ブランドを約162億ウォンで買収した。以後、さらにサステナビリティを強化した製品を展開している。
nauはまた、製品完成後に染色する「ガーメントダイ(製品染め)」を採用し、水や染料の使用量を大幅に削減している。加えて、染色工程自体を排除した「undyedコレクション」や、デニムの製造過程で発生する端切れとフェアトレードコットンを用いた「リボーンデニムコレクション」など、独自の持続可能なラインナップを揃える。
nauは製品づくりにとどまらず、持続可能なライフスタイルそのものの提案にも積極的だ。
米ポートランドのアップサイクル専門企業「ループトワークス」と協業し、在庫衣類を再利用した一点モノのバッグを製作。2024年には再生原糸スタートアップ「ジェクリーン」と共に、使用済み寝具をアップサイクルしたエコ寝具製品を「yakビレッジ」で公開した。
また、2022年からは「プロギングラン(plogging run=ゴミを拾いながら走る)」キャンペーンを継続中。自然と共に生きるブランド哲学を体験できる場として人気を集めている。参加者にはnauの衣類と生分解性ゴミ袋、手袋などが含まれたキットが配布される。
2025年春の新作コレクションでも、nauはサステナブル精神を体現した。都市と自然の境界を越えた暮らしをテーマに、再生素材や自然由来素材を活用。ミニマルなデザインと柔らかな色調で「自分と地球のための最善の選択」を表現している。
nau関係者は「今回のコレクションは、より強化されたブランドアイデンティティを示すもので、日常と自然をつなぐアイテムで構成された」とし、「今後も持続可能な製品を通じてnauの哲学を反映させたラインナップを展開していく」と語った。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News