教皇、簡素な墓を希望 バチカンが遺書公開
このニュースをシェア
【4月22日 AFP】ローマ教皇庁(バチカン)は21日、88歳で同日死去したフランシスコ教皇の遺書を公開した。教皇はローマのサンタマリアマッジョーレ大聖堂で、簡素な墓に埋葬してほしいと希望していた。遺書の日付は2022年6月29日だった。
教皇は、「この世における人生の終わりが近づいている。永遠の命への強い希望を抱き、埋葬場所に関してのみ遺言を表明したい」とし、「私の遺体は、最後の審判の日が来るまで、サンタマリアマッジョーレ大聖堂に埋葬してほしい」と記している。教皇は生前、公務で各地に赴く前後に同大聖堂を訪れていた。
さらに、自身の墓について、大聖堂の身廊部分の正確な場所の図を添付し、埋葬費用は手配済みだとしている。
「墓は床に設け、簡素で、特別な装飾は施さず、碑文として『Franciscus(フランシスコ)』とだけ刻んでほしい」と希望。最後に、「主よ、私を愛し、私のために祈り続けてくれる人々に、ふさわしいお恵みをお与えください」「私の人生最期の苦しみは、世界の平和と人類愛のために主にささげました」とつづっている。(c)AFP