【4月11日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領が内務省土地管理局の局長に起用すると発表していたキャスリーン・スガンマ氏が10日、突然指名を辞退した。これに先立ち、スガンマ氏が4年前にトランプ氏を批判した文書が、調査報道機関によって公表されていた。

スガンマ氏はデンバーに拠点を置く石油・ガス業界団体「ウェスタン・エナジー・アライアンス」の代表を務めている。

上院エネルギー天然資源委員会のマイク・リー委員長は、10日午前に予定されていたスガンマ氏の指名承認を審議する公聴会を前に、ホワイトハウスからスガンマ氏が「指名を辞退した」との連絡を受けたと発表した。

辞退の理由は明らかにされていないが、これに先立ち、スガンマ氏が2021年1月6日に起きた米連邦議会襲撃事件をめぐり、トランプ氏を批判した翌7日付の文書が、調査報道機関「ドキュメンテッド」によって公表されていた。

スガンマ氏はこの文書で「きのう目撃された暴力行為と、偽情報を拡散し、それを扇動したトランプ大統領に嫌悪感を抱いている」とつづっていた。(c)AFP