米政治家はトランプ氏に逆らえない 「暴君ネロ」演説で話題の仏議員
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■「裏切り者に支えられた独裁者」
マルリュ議員は演説で、欧州は「歴史の重大な分岐点」に立たされていると主張。「米国の盾は消え去りつつあり、ウクライナが見捨てられる恐れがある一方、ロシアは強化されている」と続けた。
「ディール(取引)の王様」トランプ氏が発しているメッセージは「彼の同盟者になることは無意味だ。なぜなら彼はあなたを守らないからだ」というものだと指摘。
さらに、トランプ氏が「民主主義の強奪」を主導していると非難し、「敵に降伏した」米大統領は「歴史上一人もいない」と指摘。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に言及して「われわれは独裁者(プーチン氏)と戦争していた」が、「今度は裏切り者(トランプ氏)に支えられた独裁者(プーチン氏)と戦っている」と述べた。
マルリュ議員は、トランプ氏がホワイトハウスの大統領執務室で「戦争の英雄」ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と白熱した議論を交わした際、ゼレンスキー氏を「馬丁」のように扱っていたと批判した。
マルリュ議員はAFPのインタビューで、トランプ氏とマスク氏が日々繰り返している非難と比べれば、自身の発言は「非常に敬意を払った」ものだと主張。「私は彼らを侮辱していない」と強調した。
一方で「精彩に富んだ表現」を使ったことは認め、「侮辱や悪態よりも精彩に富んだ表現の方がいい」と述べた。(c)AFP