米政治家はトランプ氏に逆らえない 「暴君ネロ」演説で話題の仏議員
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■「想像もしなかった」
マルリュ議員はAFPのインタビューに対し、ウクライナと欧州の安全保障に関する上院での討論中の8分間の演説で、多くの米国人の「懸念」と「怒り」を代弁したと語った。
同議員は「インターネットユーザーの有志が英語に翻訳し、特に米国でこれほど話題になるとは想像もしなかった」として、政治的分極化した左右両派が感じているトランプ氏の行動に対する米国人の不安を代弁したにすぎないと語った。
「それ(演説)以来受け取った非常に多くのメッセージから判断すると、米国人は今、政治家がトランプ氏に逆らうことができないと感じていると思う」として、「もちろん共和党員は報復を恐れているので、彼に反対する人でさえも何も言わない」「民主党もまだ大統領選の敗北から立ち直れておらず、機能していない」と続けた。
「私が受け取ったメッセージの多くは『(米国の政治家に)声を上げる人が一人もいないのに、なぜフランスの政治家が声を上げたのか?』というものだった」とマルリュ議員。
大統領選でトランプ氏に投票した人ですら、トランプ政権は「悪いスタートを切っており、何よりも世界秩序が疑問視されている」と思い始めていると訴えた。