【2月24日 AFP】イタリア・ローマのレオナルド・ダビンチ(フィウミチーノ)国際空港の報道担当者は23日、ニューヨーク発ニューデリー行きのアメリカン航空機が同日午後、「爆弾の脅威が疑われる」として、ルートを迂回(うかい)して同空港に着陸したと明らかにした。乗客199人と乗員が搭乗していた。

航空便情報サイト「フライトアウェア」によると、同機は現地時間22日午後8時11分に米ニューヨークのケネディ国際空港を離陸した後、カスピ海上空で急旋回した。

アメリカン航空は、ルートを外れて着陸した理由について「安全上の懸念」からとしているが、詳細は公表していない。同機は着陸前、イタリア軍の戦闘機2機に誘導された。

同航空は、ローマに着陸した後、「法執行機関による点検が行われ、再出発の許可が下りた」としている。

搭乗していた米テキサス州在住のITコンサルタント、マヘシュ・クマール氏(55)はAFPに、着陸の約3時間前に操縦士から「安全上の理由」でローマに迂回(うかい)する旨のアナウンスがあったと話し、「皆怖がっていたが、静かに指示に従った」と当時の状況を説明した。(c)AFP