中国の深海高エネルギーニュートリノ望遠鏡 事前研究で重要な進展
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【2月8日 CGTN Japanese】中国科学院高エネルギー物理研究所によると、同研究所と中国海洋大学などの研究者が、南海で深海高エネルギーニュートリノ望遠鏡(HUNT)探査機ユニット試作機の設置任務を完了したことが明らかになりました。これらの探査機ユニット試作機は水深1600メートルの所定の位置に正確に設置されるとともに、海底科学観測ネットワーク(USON)-南海海底観測サブネットワークの回線とネットワークシステムに接続され、安定した正常な作動に成功しました。
深海高エネルギーニュートリノ望遠鏡の構想は中国科学院高エネルギー研究所の研究チームが提案したもので、10兆電子ボルト以上のエネルギーを持つニュートリノの探査を目指して、水深1000メートルより深い海底に建設される予定です。中国科学院高エネルギー研究所の科学研究チームは独自に探査機ユニット構想を計画し、2年を費やして新型探査機ユニットの研究開発に成功し、2024年3月に12台の探査機ユニット試作機をバイカル湖に設置してフィールド実証を完了しました。今回設置された検出器設備には、新型検出器ユニット4個とLED光源スケールユニット1個などが含まれています。
深海高エネルギーニュートリノ望遠鏡探査機のプロトタイプアレイは約600平方キロメートルの海域をカバーすると報告されており、2年以内にニュートリノ天体のポイントソースを観測し、10年以内に数十個のニュートリノ天体を発見して、ニュートリノ天文学の発展に寄与することが期待されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News