■生徒は歓迎

一方、教育へのAI導入を研究しているユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのローズ・ラッキン教授は、「異質な存在」のAI導入で英国教育の未来がどうなっていくかは不透明だと主張する。

AIによって教師の役割が変わっていくという点には同意しつつも、今後、教師の役割がどのようなものになっていくか予測するのは「不可能」だと指摘。

「過度に否定的にはなりたくないが。試してみなければ、AIがどんな働きをするかは分からない」とAFPに語った。

デービッド・ゲーム・カレッジで、コンピュータを前にして回転椅子に座っていた女子生徒の一人(15)は、AI学習を支持する考えを示した。

「最初は不安だったけれど、実際にずっと使っていると、成果を目にできる」

昔ながら従来の教室が懐かしく思うことはないかとの質問には「そうでもない」と答え、むしろ教室という概念に対して「センチメンタルに」こだわり過ぎているのではないかと付け加えた。

「ちゃんと勉強したいと思うなら、こっち(AI学習)の方がずっと効率的」だと続けた。