パリ五輪、陸上男子100m妨害未遂の男に罰金127万円 仏裁判所
このニュースをシェア

【11月30日 AFP】フランスの裁判所は29日、パリ五輪の陸上男子100メートル決勝でスタートを妨害しようとしたオーストラリア人の男(24)に対し、罰金8000ユーロ(約127万円)を科した。男は28日にパリ北部ボビニーで開かれた欠席裁判でも、3年間のスタジアム出入り禁止処分を言い渡された。
8月4日にスタッド・ド・フランスで行われた同種目では、「パレスチナを自由に、ウクライナを自由に、ジーザス」と書かれたTシャツを着た男がトラックへ侵入しようとしたが、警備員に阻止された。
この男は世界中のスポーツ大会において同様のピッチ侵入を繰り返しており、事件当時には身柄を拘束されて司法の監視下に置かれ、公道でのデモ活動や五輪が開催されている周辺地域の出入りを禁止された。
選手たちは事態が落ち着いてスタートブロックに着くまで数分間待たされたが、キシェーン・トンプソン(ジャマイカ)を僅差で銀メダル抑えて優勝したノア・ライルズ(米国)は、レース後に事件には気づいていなかったと語った。(c)AFP