【8月6日 AFP】4日に行われたパリ五輪の陸上男子100メートル決勝のスタートを妨害しようとしたとして、オーストラリア人の男(24)が5日に身柄を拘束されたと、仏警察の情報筋がAFPの取材で明らかにした。

「パレスチナを自由に」「ウクライナを自由に」と書かれたTシャツを着た男は、レース開始前に警備員に制止されたが、このトラブルによって選手たちがスタートラインに付くのが遅れた。

 大会組織委員会のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)会長は、トラックの端で警備員が何者かを地面に押さえつけているような画像がソーシャルメディアに出回る中、「100メートル決勝で、ピッチへの侵入未遂があった」ことを認めている。

 レースは、米国のノア・ライルズ(Noah Lyles)が近代五輪史上最大の接戦を制して金メダルに輝いた。ライルズはトラブルの場面を見ていないと話している。(c)AFP