アリババグループ 国内外のEC事業を統合 ECビジネスグループを設立
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【11月29日 CGTN Japanese】アリババグループの呉泳銘CEOは21日、全社員にメールを送り、電子商取引(EC)ビジネスグループの設立を発表しました。新たに発足したビジネスグループは、アリババグループの淘宝・天猫(タオバオ・Tモール)グループ、国際デジタル商業グループ、1688(1688.comはアリババグループ傘下の卸売ウェブサイトで、グローバル企業間、B2B電子商取引に従事)、閑魚(個人中古品取引アプリ)などのEC事業を全面的に統合し、国内外の全産業チェーンをカバーする業務クラスターになります。
アリババグループは、今回新たなECビジネスグループを設立することで、EC分野で国内外の二つの資源を活用して相乗効果を生み出すと表明しました。これは、アリババグループがコアとなるEC事業に投資する決意を明らかにし、世界のより多くの中小企業が中国国内市場と海外市場への同時進出を支援する意向も表しています。
昨年9月、呉泳銘氏はアリババグループのCEOに就任し、「ユーザー第一、AI駆動」という戦略を明確にし、EC事業とAI技術が同グループの最も重要な発展方向だと強調しました。さらに、管理職の若年化を推進し、組織構造や業務戦略において大きな改革を進めてきました。
過去1年、タオバオ・Tモールグループと海外ECは徐々に統合し、今年7月にタオバオは「アパレルグローバル送料無料キャンペーン」を実施し、アパレル業者を率いて海外市場に進出し、10億元(約209億円)を投入して中国香港を送料無料エリアにカバーしました。また9月にマレーシアとシンガポールで英語版ウェブサイトとアプリをローンチしました。
アナリストによりますと、タオバオと1688のバックには1000万を超える中小企業があり、これらの企業が持つ豊富で良質な商品供給はグローバル市場で強い競争力を持っていることから、中国国内ECと海外ECの統合により、アリババグループのEC事業がより広くより斬新な市場に向かうだろうとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News