【10月14日 AFP】女子テニス、武漢オープン(Wuhan Open 2024)は13日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)は6-3、5-7、6-3で第5シードの鄭欽文(Zheng Qinwen、中国)を退け、大会史上初となる3回目の優勝を飾った。

 今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)決勝と同じ顔合わせとなった試合で、サバレンカは鄭の粘り強さに苦しめられたが、オープン化以後では最多となる中国大会通算5勝目を挙げた。武漢オープンは2018年と2019年に続く3勝目で、その戦績を17戦無敗に伸ばしている。

 今季のサバレンカは決勝に7回進出して、四大大会(グランドスラム)2大会とシンシナティ・オープン(Cincinnati Open 2024)、そして今大会と4度優勝を飾っている。また、イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)を上回って世界1位でシーズンを終えるチャンスも広がっているが、両者の争いは来月行われるシーズン最終戦WTAファイナルズ(WTA Finals)まで続くとみられる。

 今大会の優勝で、シフィオンテクとの差が100ポイント未満になるサバレンカは、「ランキングは本当に接戦で、見ていて面白い」と話し、「ファイナルズが終わったときにどうなっているか。私が十分なシーズンを送れていれば、世界1位になれているはず」と語った。

 一方の鄭も、敗れはしたものの、大会初の中国人ファイナリストになるなど手応えを感じられる1週間を過ごした。ファイナルズ出場へ向けたポイント争いでも9番手から7番手に浮上し、中国の選手としては2013年の李娜(Li Na)以来となる最終戦出場の可能性も高まっている。

 出場の行方は次週行われる寧波オープン(2024 Ningbo Open)で決まる可能性もあるが、鄭はここ2週間は発熱があったことを明かし、出場するかはまだ決めていないと話している。(c)AFP/Reem ABULLEIL