投げ合った山本とダルビッシュ 好投を両指揮官が称賛
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【10月12日 AFP】24MLBは11日、ナ・リーグの地区シリーズ(NLDS、5回戦制)第5戦が行われ、山本由伸(Yoshinobu Yamamoto)が先発登板したロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)が2-0でサンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)を下し、3シーズンぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
MLBのポストシーズンでは初めてとなる日本人先発投手同士の対戦で、山本はパドレスのダルビッシュ有(Yu Darvish)に投げ勝った。チームが勝利を収めた今シリーズの初戦では苦しんだ山本だったが、この日は好調で5回を投げて2安打2三振1四球無失点。投球数は63でそのうち39球がストライクだった。
山本は試合後、日本では多くのファンがこの日の対戦を楽しみにしていたと思うと話し、「前回の登板では自分の仕事ができなかった。入念に準備をして、整えていくことに集中しようとしていた。きょうはメカニクス(投球動作)が定まっていたと思う」とコメントした。
ドジャースのデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は山本が「流れを方向付けた」とし、日本代表として臨んだワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など過去のパフォーマンスからその期待に応えてくれると確信していたと述べた。
指揮官は「彼はビッグゲームで投げてきた。その彼を信じていたし、期待に応えてくれると分かっていた」「今夜は見事だった。ワールドシリーズまで彼と乗り切るのが楽しみだ」と述べた。
一方でダルビッシュも力強い投球を見せていたが、2回にエンリケ・ヘルナンデス(Enrique Hernandez)のソロ弾を浴びると、その後の14打者を連続で抑えて迎えた7回には、テオスカー・ヘルナンデス(Teoscar Hernandez)にも一発を浴びた。
パドレスのマイク・シルト(Mike Shildt)監督はダルビッシュについて「ユウは今回も素晴らしい投球だった。相手のバランスを崩していた。数スイングはやられたが、それ以外は良かった」と語り、ケチをつける部分はほぼなかった様子だった。(c)AFP