【10月13日 CGTN Japanese】中国中部にある中国最大の淡水湖、鄱陽湖の代表的な水文観測所である「星子観測所」での観測水位が9日午後7時の時点で7.99メートルまで低下しました。鄱陽湖では、水位が8メートルを切ると極端な渇水位とされます。現在、同湖と長江をつなぐ水域面積は291平方キロメートル、容積は9億2500万立方メートルで、水文干ばつ警報では軽度な干ばつを意味する青色警報の発出基準に達しました。それを受けて、江西省水文モニタリングセンターでは干ばつ青色警報を発表しました。

 江西省の9月に入ってからの平均降雨量は63ミリと平年の同じ時期より4割少なく、長江中下流域本流の水位は引き続き低いままで、鄱陽湖星子観測所の渇水位は9月10日に12メートル、9月16日には10メートル以下にまで下がりました。水位の低下傾向はその後も続き、9日午後7時の時点では7.99メートルまで下がり、極端な渇水位とされる8メートルを割り込みました。これは、記録を取り始めて以来、2022年9月6日に次ぐ2番目の早さとなります。そのため、鄱陽湖から長江に通じる水域の面積は291平方キロメートル、容積は9億2500万立方メートルにまで減少し、それぞれ年間最高水位時の13分の1、31分の1となっています。なお、現在の水位では、鄱陽湖エリア周辺の県レベルの水源地の生活用水確保に支障はないということです。

 水文部門では現在の降雨状況および今後の気象状況の分析に基づいて鄱陽湖の水位が今後も低下し続けると予想しており、沿岸の関連機関と住民に対し、渇水予防対応を強化し、適宜節水・保水作業を行って、渇水が周辺エリアにもたらす可能性がある悪影響に警戒するよう要請しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News