【7月9日 CGTN Japanese】中国中部の湖南省にある洞庭湖では大雨の影響で5日午後に堤防が決壊しましたが、昼夜兼行の復旧作業を続けたことで、8日夜に決壊部分は塞がれました。

 岳陽市華容県の団洲郷団北村にある、洞庭湖でも最も重要な堤防部分で5日午後4時ごろ、深刻な漏水が発生しました。漏水個所は急速に拡大して緊急修復作業は失敗し、堤防は午後5時48分ごろに決壊しました。決壊部分の幅は一時的に226メートルにまでに拡大し、47.64平方キロの団洲垸(非常用洪水調整池)が完全に水没しました。地元政府が危険の発生を受け避難措置を速やかに実施したことで、7680人が安全な場所に移動して、死傷者は出ませんでした。

 堤防の緊急修復作業は「人は休憩しても機械は止めず、交代で作業続行」の方式により昼夜兼行で続けられました。その結果、8日午後10時頃に堤防の決壊部分が塞がれました。

 現場作業に立ち入った水利部専門家チームの李蘅チーム長によれば、決壊口が塞がれても、堤防の外に溜まった約2億1000万立方メートルの水を排出する必要があります。その際には、流された水による堤防への影響を避けるため、1日の水位の低下幅を30センチ以下にします。完全に排水するまでには12日程度がかかる見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News