【10月10日 CGTN Japanese】深海探索、海底掘削、ネットワークを構築して海底をセンサーでモニタリングすることは、深海探査の主要な手段とされています。中国の深海分野で新たに重要な装備が間もなく投入され、年内に中国初の大洋掘削船「ドリーム号」が引き渡される予定です。

 海底掘削とは大洋掘削のことです。1990年代、中国は「国際深海科学掘削計画(IODP)」に加入しました。中国の科学者である汪品先院士(アカデミー会員)は国内の他の科学者とともに、中国南海で高品質の連続コアを計5500メートル取得し、南海の変化と東アジア古気候研究のために3200万年の深海記録を取得しました。これは中国人が設計・主導した初の大洋掘削航海でした。

 2017年、中国独自開発の大洋掘削船「ドリーム号」の建造準備が始まりました。4年後に着工し、2023年末に初の試験航海を完了し、今年4月に調整と内装段階に入り、今年中に引き渡される予定です。「ドリーム号」は掘削深さ1万1000メートルに設計されており、地殻を掘削し、マントルに到達する見込みです。大洋掘削船などの重要な設備に基づき、中国は今後10年間の中国大洋掘削科学実行計画を作成しており、これには新たな国際大洋掘削計画の共同発起、世界の大洋での掘削航海の組織、上海臨港での国際大洋掘削岩芯実験室の建設・運行などが含まれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News