ガザの子どもたち、紛争で「最も脆弱」な立場に UNICEF広報官インタビュー
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■「病気のレシピ」
ガザ全域で機能している学校は一校もなく、全校舎の85%が戦闘で破壊されたという。
クリックス氏は「過去12か月間、学校にまともに通えた学齢期の子どもなどいない」と話し、「学校に行きたい、友達と遊びたい、先生に会いたいと話す子どもたちの姿が本当に印象に残った。教育や学びは希望を与えるものだ」と続けた。
他方で、国連機関や援助団体は、予防可能な病気のまん延や、戦闘で悪化する健康リスクについても警告している。
「極めて高い人口密度、極めて悪い衛生状態、高温、トイレへのアクセスがほとんどない状況は、病気の発生を招く完璧で恐ろしいレシピだ」とクリックス氏は言う。
多くの子どもが病気の治療を必要としているが、ガザのほとんどの病院は機能していない。
クリックス氏は、ガザ北部のカマル・アドワン(Kamal Adwan)病院で、がんや心臓病を患う4人の子どもの患者と会った。
この4人については「すぐにでも医療避難が必要だ。さもなくば、命を落としてしまう」と述べ、極めて厳しい状況に置かれていることを説明した。(c)AFP