【9月30日 東方新報】1万トンを超える無人運転の重量貨物輸送列車が、26日に初の試運転を無事完了し、鉄道輸送の新たな技術的躍進を達成した。

 この列車は、中国北部の河北省(Hebei)にある黄驊南(Huanghua Nan)駅を午前8時36分に出発し、2時間半の順調な運行の後、中国東部の山東省(Shandong)にある東営西(Dongying Xi)駅に到着した。

 試験運行では3つの新技術が採用され、無人走行の制御と駅における車両制御に成功したという。

 無人運転技術が広く採用されるようになると、列車の平均走行速度は毎時1.7キロ増速され、牽引エネルギー消費量の平均値は2.9パーセント減少されると予想される。この重量貨物輸送列車は、中国の西部地区から東部への石炭輸送に投入される予定で、石炭輸送効率の大幅な改善が期待されている。

 この列車は、全長がおよそ1.3キロもあり、108両編成で、総重量は約1万800トンと、非常に巨大なものである。(c)東方新報/AFPBB News