【9月28日 CGTN Japanese】中国外交部の孫衛東副部長は23日、北京で柘植芳文外務副大臣と会談し、両国関係や両国に共通する関心事について意見交換を行いました。
 孫衛東副部長は会談の中で、中日両国の指導者が新時代のニーズに合った建設的かつ安定的な中日関係を構築していくことで一致し、両国の戦略的互恵関係の包括的推進を再確認し、両国関係発展の方向性を示したことを指摘しました。

 また日本側に対し、中国側と歩み寄り、中日間の四つの政治文書で定められた諸原則を順守し、両国指導者の重要な共通認識を実行に移し、両国関係の改善・発展にプラスの要素を増やしていくことへの期待を述べました。

 さらに、日米豪印(QUAD)首脳会合および日米首脳会談における日本側の中国に関する消極的な動向に強い懸念を示し、日本側が台湾や海洋などに関する問題において、言動を慎み、一つの中国の原則を実際の政策と具体的な行動に反映させ、南海に関する問題にむやみに口を出すことをやめ、南海の安定の破壊者および混乱を招く張本人にならないようにと強く求めました。

 放射能汚染水の海洋放出については、これに断固反対する中国側の一貫した立場を改めて強調し、日本側が完全かつ正確に中日双方の共通認識を実行に移すよう促し、放射能汚染水に対する長期的な国際モニタリングおよび中国による独立したサンプリングとモニタリングの確実な実施を確保することを求めました。

 孫衛東副部長は、深セン日本人学校の男子児童が襲われ死亡した事件に対し、遺憾と痛惜の念を示し、児童の遺族に慰問の意を示すとともに、今回の事件は個別の案件であること、中国は法治社会であること、これまでもこれからもすべての中国在住の外国人の安全を守るために有効的な措置を講じることなどを強調しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News