スリランカ大統領選、左派野党党首が圧勝
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【9月23日 AFP】スリランカ大統領選は22日、開票が行われ、左派野党・人民解放戦線(JVP)のアヌラ・クマラ・ディサナヤカ(Anura Kumara Dissanayak)党首(55)が次点の対立候補に130万票近い差をつけて圧勝した。23日に就任宣誓を行う。
マルクス主義者を自認するディサナヤカ氏は22日、自身の勝利は「大義のために汗と涙、命さえもささげた大勢の人々の犠牲によってもたらされた」とし、「私たちは共にスリランカの歴史を書き換える準備ができている」と、勝利宣言した。
JVPは、1970年代と1980年代の2度にわたって武装蜂起を主導したが、いずれも当局に鎮圧され、死者数は計8万人以上に上った。ディサナヤカ氏の支持率はもともとは低かったが、スリランカが2022年に巨額債務でデフォルト(債務不履行)に陥って以降、支持は急拡大していた。
一方、深刻な経済危機のさなかの同年に大統領に就任したラニル・ウィクラマシンハ(Ranil Wickremesinghe)氏(75)は、国際通貨基金(IMF)による救済措置の条件に基づいて大幅増税や緊縮財政を実施。
物資不足は解消され、経済成長見通しは上方修正されたが、国民は生活苦に不満を募らせていた。そのため21日に行われた投票では、ウィクラマシンハ氏は3位にとどまり、上位2人に引き離された。
ディサナヤカ氏は、ウィクラマシンハ氏が昨年取り付けたIMFの救済措置を推進するとしながら、減税の実現に向けIMFとの合意の一部を見直すと明言している。(c)AFP