【9月6日 CGTN Japanese】中国民政部はこのほど公式サイトで「2023年民政事業発展統計公報」を発表しました。それによりますと、中国全国の60歳以上の高齢者人口は2023年末時点で総人口の21.1%を占める2億9697万人を上回りました。うち65歳以上の高齢者人口は総人口の15.4%を占める2億1676万人でした。また、高齢者の福祉支援に使われる支出は全国で421億7000万元(約8645億円)に上り、養老サービス関連の資金は223億2000万元(約4575億6000万円)だったということです。

 中国国家衛生健康委員会高齢者局の王海東局長は中国の高齢化の進展について、人数が多く、スピードが速く、格差が大きく、任務は重いなどの特徴を挙げました。また、予測によりますと、第14次五カ年計画の期間中(2021~2025年)、中国では60歳以上の高齢者人口が3億人を突破し、総人口に占める割合は20%を超えて中程度の高齢化社会の段階に入るとのことです。さらに、2035年までには60歳以上の高齢者人口が4億人を突破し、総人口に占める割合は30%を上回って超高齢化社会の段階に入る見込みです。

 中国国家発展改革委員会発展局の郝福慶副局長は2023年の中国国際高齢者産業ハイレベルフォーラムで、「中国の高齢者人口は今世紀の半ばまでに5億人を突破する見込みで、シルバー経済には大きな市場ニーズがある」と指摘しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News