【8月23日 CNS】国家知的財産権局が21日に開催した記者会見によると、今年6月時点で、中部地域(山西省<Shanxi>、河南省<Henan>、湖北省<Hubei>、湖南省<Hunan>、安徽省<Anhui>、江西省<Jiangxi>)の有効な発明特許件数は61.8万件に達し、前年比で19.0パーセント増加した。また、有効な登録商標は704.4万件で、前年比11.0パーセント増加している。さらに、地理的表示製品はこれまでに543件が認定され、1397件が集団商標・証明商標として登録されており、これらの地理的表示は全国の約5分の1を占めている。

 中部地域は東西南北をつなぐ重要なエリアで、国家の高品質な発展を支える役割を果たしている。独自の地理的優位性と広大な市場潜在力を持つこの地域は、国家知的財産権局の支援を受け、知的財産権の強化を図ってきた。この取り組みにより、中部地域の発展が進んでいる。現在、中部地域では31の都市と64の県(区)が国家レベルで知的財産権を強化する取り組みを行っており、2119社の企業が国家知的財産権優良企業として育成されている。また、国家レベルの知的財産権強化モデル地区が4か所、試験地区が13か所設立され、地域のイノベーションを促進し、中部地域全体の経済と社会の高品質な発展を支援している。

 今年の上半期には、中部地域の国家レベル知的財産権保護センターと迅速な権利保護センターが、知的財産権に関する紛争案件を3136件受理し、各種事業者に対して迅速かつ低コストで権利を守る手段を提供した。また、中部地域の特許や商標を担保にした融資額は438.4億元(約8950億8128万円)に達し、前年比60.4パーセントの増加を見せている。その中で、普及型ローンは3394社の企業に提供され、前年比53.9パーセント増加した。現在、中部地域では大学や研究機関の特許がほぼ整理されており、約9.4万件の発明特許が転用可能な特許資源として中小企業に提供されている。

 2023年には、中部地域の地理的表示製品による年間生産額は2395.2億元(約4兆8903億円)に達し、全国の約4分の1を占めている。これにより、地域経済の発展潜在力が大きく引き出された。今後、中部地域の各省の知的財産権局はさらに連携を強化し、知的財産権の保護メカニズムを整備するとともに、中部6省が共同で高価値特許コンテストや地理的表示ブランド育成コンテストを開催し、知的財産権の活用を加速させ、中部地域全体の発展を促進していく予定だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News