中国ビール業界、高成長を維持し反発力のある成長傾向が顕著
このニュースをシェア
【4月8日 CNS】ビールは、主に小麦麦芽と大麦麦芽を原料とし、ホップを加えて液体糊化と糖化を経て、液体発酵で醸造されるアルコール飲料だ。ビールのアルコール含有量は低く、二酸化炭素、多種のアミノ酸、ビタミン、低分子糖質、無機塩、各種酵素を含み、「液体パン」と呼ばれている。
企業データの天眼査(TianYanCha)プロ版の統計によれば、現在、中国には約7万社のビール関連企業が存在している。その中で、2024年1〜2月に新たに登録された関連企業は480社を超えている。
近年、クラフトビールはその個性と良好な味わいから、若者の集まりで好まれている。あるコンサルティング会社の「2023年クラフトビール業界研究レポート」によれば、クラフトビールの消費量は驚くほどのペースで拡大し、成長率が高止まりしている。2022年、中国のクラフトビールの消費量は14万3000キロリットルで、2025年には23万キロリットルに達すると予想されており、複合成長率は17パーセントに達すると予想されている。クラフトビール市場は急速に台頭しており、ビール市場で無視できない大きな推進力となっている。
2024年3月までに、クラフトビール分野では合計で61件の融資が行われている。融資は2020年以降に集中しており、食品飲料業界の融資が主流を占めている。上海、北京、浙江省(Zhejiang)の3地域が融資件数のトップに位置しており、エンジェルラウンド、Pre-Aラウンド、Aラウンド、戦略投資が融資のトップに位置している。
現在、クラフトビールは徐々に下沈市場(中国の三線都市以下の都市および農村)にも浸透しており、投資は三線、四線市場に移りはじめた。
ビールは一種の製造業であり、食品飲料関連の産業であるため、「科学技術と努力」が欠かせない。天眼査の知的財産権情報によれば、クラフトビールの特許申請はすでに500件以上あり、ボトルラベル、製造方法など、さまざまなタイプの特許申請が含まれている。
消費者の高品質な生活への追求と健康的な消費観念の向上に伴い、中国のクラフトビール市場は今後も拡大すると予想されている。今後数年間で、クラフトビールの生産量と売上高は安定した成長を遂げることが期待されている。
産業の高度化と製品の台頭は、ビール業界の高品質な発展を象徴している。ハイエンド製品は、高品質で、高みを目指すという製品特性を持ち、一部の個別化されたニーズを満たす必要がある。また、シェアを奪うために、各大ビールブランドが自分なりの「ビール+」の消費シーンを作り出していくことが戦略の一つになっている。多様化したチャネルの探求の中で、スポーツ、ソーシャル、音楽、文化などがビール消費シーンの重点的な関心領域となっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News