【8月12日 CNS】中国の通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)は、4Gや5Gスマートフォン、Wi-Fi6、インターネット設備による2022年の特許収入が5億6000万ドル(約801億4720万円)に達したと発表した。

 同社知的財産権部の樊志勇(Fan Zhiyong)部長は「ファーウェイはこれまでに200項目近くの相互特許ライセンス契約に署名し、350社を超える企業がパテントプール(複数の企業や研究機関が特許権を集め、管理を任せる仕組み)を通じてわが社の特許を獲得している。ファーウェイがこれまで支払った特許使用料は、受け取った額の約3倍の規模だ」と説明している。

 ファーウェイは通信関連特許の使用料の基準も発表。4Gスマートフォンは1台あたり1.5ドル(約214円)、5Gスマホは2.5ドル(約357円)、Wi-Fi6は0.5ドル(約71円)を請求する。

 ファーウェイによると、同社の過去10年間の研究開発費は総額9773億元(約19兆4045億円)。2022年の研究開発費は総収入の25.1パーセントにあたる1615億元(約3兆2066億円)で、欧州連合(EU)の世界企業研究開発費ランキングで4位に位置している。

 ファーウェイは電子機器メーカーのサムスン電子(Samsung Electronics)やオッポ(OPPO)、自動車メーカーのメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)、アウディ(Audi)、BMW、ポルシェ(Porsche)、スバル(Subaru)、ルノー(Renault Group)、ランボルギーニ(Lamborghini)、ベントレー(Bentley)などと特許ライセンス契約を締結している。(c)CNS/JCM/AFPBB News