【8月3日 AFP】パリ五輪で米国に金メダルをもたらした体操界の女王、シモーネ・バイルス(Simone Biles)選手は2日、SNSでドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領を皮肉った。

 女子団体に続き個人総合でも金メダルを獲得したバイルス選手はX(旧ツイッター)で、「私は自分の黒人の仕事(black job)を愛している」と投稿。黒いハートの絵文字を添えた。

 歌手のリッキー・ダビラ(Ricky Davila)さんが、バイルス選手が金メダルを掲げている写真に「シモーネ・バイルスは史上最高。金メダルを獲得し、体操界でトップに立つのが彼女にとっての黒人の仕事だ」と投稿したのを引用投稿した。

 トランプ氏は今週、全米黒人ジャーナリスト協会(NABJ)の会合でのインタビューで、不法移民が「黒人の仕事」を奪っているとの持論を展開。選挙戦でもたびたび「黒人の仕事」という表現を用いている。

 トランプ氏と大統領選を戦うカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領は、黒人、南アジア系の女性として初めて、主要政党の候補指名を確実にしている。(c)AFP