米同時多発攻撃主犯格ら、司法取引で死刑回避
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【8月1日 AFP】米国防総省は7月31日、2001年9月11日の米同時多発攻撃の主犯格とされるパキスタン人のハリド・シェイク・モハメド(Khalid Sheikh Mohammed)被告と共犯者の男2人が司法取引に応じたと発表した。報道によれば、有罪を認める代わりに死刑求刑を免れる見通し。
司法取引の成立により、長年にわたり事前の駆け引きで止まっていた裁判が進むことになる。被告らはこの間、キューバのグアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地で収容されていた。
国防総省は声明で、「取引の具体的な条件は現時点では公表しない」と説明した。
米紙ニューヨーク・タイムズは、モハメド被告、ワリード・ビンアタシュ(Walid bin Attash)被告、ムスタファ・ハウサウィ(Mustafa al-Hawsawi)被告が有罪を認める代わりに死刑を免れ、終身刑となることに合意したと報じた。
提案については昨年、検察側が書簡で明らかにしていたが、犠牲者約3000人の遺族の中からは、依然として死刑を望む声も聞こえる。(c)AFP