パリ五輪サッカー男子、観客乱入など大混乱 アルゼンチン初戦黒星
このニュースをシェア
【7月25日 AFP】パリ五輪は24日、サッカー男子1次リーグが行われ、グループBではアルゼンチンがモロッコに1-2で敗れた。試合は終了間際のアルゼンチンの同点ゴールが取り消され、さらに観客によるトラブルで無観客で終了するという大きな混乱があった。
アルゼンチンは後半アディショナルタイム16分にクリスティアン・メディナ(Cristian Medina)がゴールネットを揺らし、2-2の引き分けに持ち込んだかに見えたが、選手が喜んでいる間に客席からペットボトルなどが大量に投げ込まれたり、一部の観客がピッチに乱入したりする事態が発生し、試合は中断。
試合は2時間後に無観客でようやく再開し、選手たちは残りの3分を戦ったが、メディナのゴールはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によって取り消され、そのまま逃げ切ったモロッコが勝ち点3を獲得した。
アルゼンチンを率いるハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)監督は「あれはサーカスだ」と不満をあらわにし、「ゴールが無効だったことは直接聞かされなかった。こんなことは近所の大会でも起きないだろう。情けない」「五輪精神を超えて、主催者側は基準を満たす必要がある。残念ながら今はその状況にない」と語った。
母国開催で金メダルを狙うグループAのフランスは米国に3-0で勝利。チームはキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を招集することができなかったが、主将アレクサンドレ・ラカゼッテ(Alexandre Lacazette)が1ゴール、1アシストを決めた。
2021年東京五輪で銀メダルを獲得したグループCのスペインも2-1でウズベキスタンを下した。
グループDの日本はパラグアイに5-0で大勝した。(c)AFP/Francois-Jean TIXIER, Andy SCOTT in Paris