世界人口のピーク早まる、2080年代半ばに103億人 国連
このニュースをシェア
【7月13日 AFP】国連(UN)は11日、現在82億人の世界人口は2080年代半ばに約103億人でピークを迎え、今世紀中に102億人になるとの見通しを明らかにした。
国連の報告書「世界人口予測(World Population Prospects)2024」によれば、2100年の世界人口は2013年6月時点の予測を6%、つまり7億人下回る。
国連の経済社会問題担当の李軍華(Li Junhua)事務次長は、世界人口のピークが従来予測を下回る背景には複数の要因があり、特に中国など人口大国での出生率低下などが関係していると指摘。
さらに、世界人口のピークがこれまでの見通しより早まるとも指摘。これは温暖化対策の面では希望の兆候だとし、人口減によって総消費量も減り、環境への負荷も軽減するとの見方を示した。
国連の報告書によれば、世界人口の28%は現在、既に人口のピークを迎えた63の国と地域に住んでいる。こうした国々には、中国、ロシア、日本、ドイツなどが含まれる。さらに今後30年で、ブラジル、イラン、トルコなど50近い国も人口のピークを迎えることになる。
一方で、2054年以降も120以上の国で人口増加は続く。国連はその例として、インド、インドネシア、ナイジェリア、パキスタン、米国などを挙げている。(c)AFP