【7月11日 AFP】ラグビーフランス代表の選手2人から性的暴行の被害を受けたと訴えているアルゼンチン人女性の担当弁護士は10日、被害者が「激しい」暴力を受けて複数か所を負傷したとAFPの取材に明かした。一方で加害者側は、合意の上だったと主張している。

 担当弁護士のナタチャ・ロマノ(Natacha Romano)氏はAFPのインタビューに応じ、被害女性の訴えについて説明した。同氏によると、被害女性(39)はナイトクラブで出会った男1人と7日早朝にアルゼンチン中部メンドサ(Mendoza)のホテルに一緒に向かい、そこで数時間にわたって意に反して監禁され、暴行を受けたと主張している。

 女性の顔や背中、胸、脚、あばらなどには殴られたことを証明するあざがあり、かみ跡や引っかかれた傷も複数あるという。

「暴力は激しいものだった」と述べたロマノ氏は、「捜査すべき犯罪は一つだけではない」としている。

 ウーゴ・オラドゥ(Hugo Auradou)とオスカル・ジェグ(Oscar Jegou)の2選手は、6日に行われたアルゼンチンとのテストマッチの2日後にブエノスアイレスで性的暴行の疑いにより拘束されており、事件が起きたメンドサへの移送を待っている。同地では検察官の尋問を受ける予定となっている。

 一方で選手側の担当弁護士のラファエル・クネオ・リバロナ(Rafael Cuneo Libarona)氏は、「性的関係」は「合意の上」でだったと述べた。

 リバロナ氏は記者団に対し、「彼女(被害女性)がホテルから出ていくのを見た目撃者がおり、出ていくところを映したカメラもある。映像にはけがの様子は映っていないようだ」とコメントしている。(c)AFP