【7月3日 AFP】パルテノン(Parthenon)神殿などの遺跡があるギリシャの首都アテネのアクロポリス(Acropolis)で、入場料1組につき5000ユーロ(約87万円)のプライベートツアーが始まった。ガイド組合は正式なガイドが排除されるとして反発している。

 アクロポリスは、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(World Heritage)にも登録されている。運営管理を行う文化・スポーツ省の部局「ヘレニック・ヘリテージ」のウェブサイトによると、プライベートツアー「アクロポリス・エクスペリエンス」は火、金、土曜日の週3日、通常の営業時間外の午前7時および午後8時にスタートする。

 同時に4組まで参加可能で、1組当たりの人数は5人まで。

 国内メディアによれば、最初のツアーは6月29日に実施され、ロシア人カップルが参加した。ガイドは自分たちで手配したという。

 ヘレニック・ヘリテージは2日、7月12日からガイドなしのツアーを、8月2日からはガイド付きのツアーを開始すると発表した。ガイドの言語は英語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語の中から選べる。

 プライベートツアーの構想は昨年公表されたが、ガイド組合は、正式なガイドへの依頼がなくなるとして反発していた。

 アクロポリスには昨年、前年比31%増の約400万人と過去最多の観光客が訪れた。夏季には1日当たり最大2万3000人が押し寄せた。(c)AFP