【6月11日 AFP】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の3期目の就任式で、背後を「ヒョウ」のような動物が横切ったとして話題になったが、警察は10日、このうわさを否定した。

 問題の動物は9日、厳重に警備された首都ニューデリーの大統領府で、赤いカーペットが敷かれた壇上の階段の上を歩いていた。

 警護に当たっていた兵士や就任宣誓書に署名していた閣僚らは気付かなかったようだが、インターネット配信で式典を見ていた視聴者が見つけ、拡散された。

 民放NDTVは動画から抜粋した画像を公式サイトに投稿。ベージュ色に見えるこの動物を「ミステリアス」と表現した。

 動物が映っているのは4秒足らずで、陰になっている場所を横切っているため、斑点やしま模様などの有無は判別が難しい。

 だがデリー警察は10日、X(旧ツイッター)への投稿で「カメラが捉えた動物は普通のイエネコだ」「このようなつまらないうわさを信じないでほしい」と警告し、「野生動物」説を一蹴した。

 インドでは野良犬や野良猫はよくいるが、動画から推察されるほどの大きさは珍しい。
 
 一方、デリー郊外ではしばしばヒョウも目撃される。また大統領府の広大な敷地は、うっそうとした保護林が広がる公園デリー・リッジ(Delhi Ridge)に面している。(c)AFP