【6月11日 AFP】パレスチナ赤新月社(PRCS)は10日、イスラエル軍が8日にパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)中部ヌセイラト(Nuseirat)の避難民キャンプで実施した人質4人の救出作戦で、人道支援物資輸送用のトラックを利用したと非難した。

 PRCSは、イスラエル軍が避難民キャンプに侵入するために支援車両を使うことの危険性を警告。「占領軍(イスラエル軍)は、深刻な食糧不足にあえぐ人々が渇望する人道支援を装い、人々を欺いた」「これは支援隊の安全を脅かす」 と非難した。

 PRCSの広報を担当するネバル・ファルサフ(Nebal Farsakh)氏はAFPに対し、こうした前例のために、人道支援要員が今後疑いの目で見られる可能性が高まったと指摘した。

 イスラエル軍は本件に関するAFPの取材に対し、アビチャイ・アドレー (Avichay Adraee)報道官の8日のX(旧ツイッター)の投稿を確認するよう回答した。アドレー氏はその投稿で、イスラエル軍が支援車両でヌセイラトに入ったとの主張は「うそ」だと否定していた。(c)AFP