イスラエル軍の学校爆撃「事前警告なかった」 UNRWA
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【6月7日 AFP】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリニ(Philippe Lazzarini)事務局長は7日、パレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)地区でUNRWAが運営する学校への前日の爆撃で、イスラエル軍から「事前警告はなかった」と明らかにした。
ラザリニ氏はガザ地区中部ヌセイラット(Nuseirat)の学校について「避難所と化していたUNRWAの学校がまた攻撃された」とX(旧ツイッター)に投稿した。爆撃当時、学校には6000人が避難していたという。
さらにラザリニ氏は、この学校を含め「全UNRWA関連施設の座標はイスラエル軍および他の紛争当事者と共有」されているとし、「軍事目的で国連の建物を攻撃したり、標的にしたり、利用したりすることは、国際人道法のあからさまな無視だ」と強く非難した。
イスラエル軍のダニエル・ハガリ(Daniel Hagari)報道官はこの攻撃について、戦闘機による学校への爆撃で9人の「テロリスト」が死亡したと発表。イスラム組織ハマス(Hamas)と傘下の特殊部隊「ヌクバ部隊(Nukhba Forces)」に所属する「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」の戦闘員約30人が隠れていた3つの教室を攻撃したと述べた。
一方、アクサ殉教者病院(Al-Aqsa Martyrs Hospital)は少なくとも37人が死亡したと発表している。(c)AFP