【6月6日 AFP】陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は5日、男子10キロロードレースの世界最高記録を持つロネックス・キプルト(Rhonex Kipruto、ケニア)に対し、ドーピング違反で6年の資格停止処分を科したと発表した。

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 AIUは、5月11日付で暫定資格停止としていたキプルトについて、生体パスポートにドーピングによる「異常」が見られ、「血液操作」を行った可能性が高いと判断した。

 2018年9月2日から2023年5月11日の結果はすべて無効となり、男子10キロロードレースの世界記録も剥奪される。

 24歳のキプルトは、2019年の第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)で1万メートルの銅メダルを獲得し、20年にスペイン・バレンシア(Valencia)で行われた10キロロードレースで26分24秒の世界記録をマークした。(c)AFP