ナダル、ウィンブルドンは欠場へ 五輪前に出場は「賢明でない」
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【5月28日 AFP】(更新)男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は27日、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)に出場する可能性を事実上否定した。夏に行われるパリ五輪の前に同大会に出るのは「賢明ではない」と発言した。
ナダルはアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に敗れた全仏オープン(French Open 2024)1回戦の後、「何も断言できないが、ここまでの体のことを考えると、(ウィンブルドンに出場するのは)賢明ではないと思う」と話し、「ウィンブルドンの直後に五輪があることを考えると、グラス(芝)でプレーするのは難しい」と付け加えた。
ナダルは2008年と2010年の2度にわたってウィンブルドンで優勝しているが、最後に出場したのは2022年となっており、そのときは腹部のけがでニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)と対戦予定だった準決勝を試合前に棄権している。
「将来のことを話すのは難しい。今は家族との遠征を楽しんでいて、体の感触は2か月前よりいい」「2か月の間にもう十分だと話すかもしれないが、まだそういう気持ちにはなっていない」というナダル。五輪についても、「健康で準備万端の状態を目指し、正しい準備をしていく必要がある」と話している。
2008年北京五輪でシングルス、2016年リオデジャネイロ五輪でダブルスを制しているナダルは、現在世界ランキング275位に後退しており、順位では出場資格を満たせない見通しだが、四大大会(グランドスラム)優勝経験者に与えられる出場枠の一つを得られる可能性がある。
けがで昨年1月以降はわずか4大会の出場にとどまっている中、最近では股関節の故障に悩まされており、「この2年間、体はジャングルにいるようで何が起きるか分からない。ある日起きたらヘビにかまれている。別の日はトラにかまれている」と明かした。(c)AFP