【5月25日 AFP】ウクライナ軍は24日、北東部ハルキウ(Kharkiv)州でロシア軍の進撃を「阻止」し、反撃に移っていると明らかにした。だが、他の戦線ではロシア軍が攻勢を強めているという。

 ロシア軍は今月10日、ハルキウ州への新たな地上侵攻を開始。多くの兵力を投入し、ここ1年半で最大となる領土を奪取し、東部戦線ではここ2週間で領土を相次いで制圧したと主張している。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は24日、国境から5キロも離れていない町ボウチャンスク(Vovchansk)での戦いについて協議するため、州都ハルキウ市を訪れた。

 ハルキウ戦線でロシア軍を阻止したとするウクライナ軍の発表によると、「状況は制御下にあり、反撃行動に移っている」という。

 ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー(Oleksandr Syrsky)総司令官は、ロシア軍は当初の成功にもかかわらず、「ボウチャンスクでの市街戦で完全に行き詰まり、突撃部隊に多大な損害を出した」「(ロシアは)他の戦線から予備兵力を動かし、攻勢を支援しようとしたが無駄に終わった」とソーシャルメディアに投稿。

 一方で、東部戦線の状況はめまぐるしく変化していると警告した。(c)AFP