【5月23日 CGTN Japanese】シンガポール航空の旅客機が現地時間22日午前5時、飛行中に激しい乱気流に巻き込まれ、1人が死亡、30人が負傷しました。タイのバンコクに緊急着陸したSQ321便の乗客の大半はシンガポール航空が提供した別の飛行機に搭乗してバンコクからシンガポールのチャンギ国際空港に向かいました。SQ321便には乗客211人と乗組員18人が搭乗しており、現在も乗客79人と乗組員6人がバンコクに残っています。

 SQ321便の一部の乗客は中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の記者からのインタビューに応じ、激しい乱気流に見舞われた恐怖の瞬間について語りました。乗客のジョシュアさんは、「いろいろな物が天井に飛び、水もあちらこちらでこぼれた。乗客らは冗談ではなく、泣き叫んだ。私はとてもつらくて怖かった。これからしばらくの間、飛行機には乗らない」と述べました。

 乗客のデイビスさんは、「飛行機が急降下して、まさかと思った。クッション、カップ、皿などなど、あらゆる物が機内を飛んでいた」と語りました。

 乗客のアズミールさんは、「(揺れたのは)10秒間ほどだったと思う。一瞬の出来事に感じて何が起きたのか誰も理解できていないようだった。私は席に座って休んでいたが、シートベルトを締めた。突然、飛行機が何らかの気流に遭遇して激しく揺れ始めた。立っていた人、特にトイレにいた人のけがが最も深刻だった」と述べました。

 シンガポールのチー・ホン・タット運輸相は現地時間22日、SNSに投稿し、シンガポール交通安全調査局の関係者が急きょバンコクに到着し、事故に対する調査を始めると述べました。チー運輸相はまた、事故がボーイング777-300 ER機で起きたものであることから、米国の国家運輸安全委員会が代表1人と技術顧問4人を派遣して事故の調査に協力すると明らかにしました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News