【5月17日 CNS】5月5日に中国南部・広州市(Guangzhou)で現地展示会を終えた第135回中国輸出入商品交易会(広州交易会)の第3期では、玩具も重要な展示品の一つとして注目された。

 広東省(Guangdong)玩具協会会長の陳黄漫(Chen Huangman)氏は「中国の玩具産業の回復力は旺盛であり、産業の集積など他地域に比べて明らかな利点がある」と話す。

 広東省を例に挙げると、中国最大の玩具生産・輸出拠点として、広東省の玩具産業には上流から下流までの産業チェーンが存在し、研究開発の基盤も持つため、国際市場で明らかな競争上の優位性を持っている。

 広東省の中でも汕頭市(Shantou)は「中国玩具の首都」として知られる。今回の広州交易会の玩具展示場では、汕頭市の多くの玩具会社がユニークな新製品を出品し、多くの海外バイヤーが足を止めて商談をしていた。

 広東省の玩具メーカー「广東新佳奇科技有限公司」は、五つの新商品を含むブロックのシリーズを出品した。同社は2022年に最初の製品ラインを開発し、その後、多数の積み木玩具を発売してきた。

 同じく汕頭市の「広東振豊科学教育玩具有限公司」もパンダや三国志など伝統的な中国をテーマにした積み木玩具を展示した。

「当社の積み木製品は主に大人向けであり、おもちゃの流行を追っています。海外では東南アジアなど中国人の多い地域で人気がありますね」と同社の輸出マネージャーの陳文芸(Chen Wenyi)氏が指摘する。

「江蘇弘業永恒輸出入有限公司」が出品した陶器の置物も海外バイヤーから注目された。同社社長の張学春(Zhang Xuechun)氏は、この置物は陝西省(Shanxi)歴史博物館の文物のイメージから来ており、少し苦しげでありながら楽しそうな表情と十二支の動物のイメージを組み合わせたと説明した。

 江蘇省(Jiangsu)興化市(Xinghua)の「兄弟玩具加工工場」の展示ブース前では、小さくてかわいいおもちゃのアクセサリーや、かわいい形のぬいぐるみの枕などを一目見ようと多くのバイヤーが足を止めていた。(c)CNS/JCM/AFPBB News