【3月30日 CNS】デンマークの玩具ブランド「レゴ(Lego)」のレゴ認定プロビルダー、蔣晟暉(Jiang Shenghui)さんが21日、中国・甘粛省(Gansu)蘭州市(Lanzhou)にオープンしたレゴショップで、シルクロードの繁栄を再現した「超大作」を披露した。800時間かけて16万5000個を使った古代シルクロードの要所・嘉峪関の立体模型と、1000時間かけて21万個を使った蘭州市のシンボル・蘭州黄河鉄橋のモザイク画だ。

 このショップはレゴが甘粛省で初めてオープンした店舗で、会場にはディズニー(Disney)キャラクターや人気漫画のキャラクター、宇宙ステーションなどの作品が展示された。

 蔣さんは世界で17人しかいないレゴ専門認定マスターの一人。1990年代生まれの20代で、大学時代にコンピュータープログラミングを専攻。「アマチュア愛好家から専門認定マスターにまでなれたのは、自分の特長を生かすことができた上、ブロックの世界に深く引き寄せられたからです」と話す。

 蔣さんは中国の文化や歴史を象徴した建物、庭園、彫像、モザイク画を得意とする。代表作は、北宋の都・開封のにぎわいを描いた「清明上河図」のモザイク画。200万個のブロックを使い、長さ約66メートル、高さ約2メートルのモザイク図に当時の家屋や都市を行き交う人物、車、馬などを詳細に表現。デザインだけで2か月をかけ、完成まで8か月を要した。

 蔣さんは「今後も中国の伝統文化を継承した優れた作品をつくり、中国や世界各地で展示していきたい」と抱負を述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News