「報道の自由度」世界的に悪化 日本は70位に後退 RSF
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【5月3日 AFP】国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」は3日、2024年の報道の自由度ランキングを発表した。180の国と地域を対象としたランキングで、ノルウェーが昨年に続き1位だった。RSFは報道の自由を確保するための支援が世界的に減少していると指摘している。
最下位はエリトリアで、その他に中国、イラン、北朝鮮、シリアなどが下位10位に入った。昨年の最下位は北朝鮮。
自由度低下で目立ったのは、178位のアフガニスタンで昨年から順位を26下げた。その他、トーゴは順位を43下げて113位、エクアドルは30下がって110位だった。
他方で政治家のメディアに対する敵対的な姿勢も目立ったとしている。RSFは昨年から順位を26下げた66位のアルゼンチンを名指しし、就任したばかりのハビエル・ミレイ(Javier Milei)大統領が国営通信社TELAMの閉鎖を決定したことは「懸念すべき象徴的な行為」だとした。
一方、東欧と中央アジア地域では、「ロシアの抑圧的手法の大々的な模倣」が行われていると指摘した。「政府寄りのメディアがロシアのプロパガンダを流布し、当局が亡命したロシア人記者を脅している」としている。
欧州ではギリシャの88位が最も低かった。日本は昨年の68位から70位に順位を下げた。(c)AFP